35歳、はじめての内視鏡検査レポート
- 2024.01.17
- 雑記
去年受けた会社の健康診断。検便に潜血があったということで引っかかってしまいました。再検査。日頃から硬質なう◯ちで尻が破壊され、トイレの水が鮮血に染まることはよくあるので「どうせまたそれだろう」とタカをくくっていましたが、自分ももう気づけば35歳。気持ちは20代のままだけど世間的には立派な中年だし、重大な病気を放置して病死するのも嫌なので、大人しく再検査を受けることにしました。
ちなみに余談ですが、件の健康診断で飲んだバリウムがうまく排出されず、翌朝過去最大に尻が破壊されました。バリウムは凶悪。
まず健康診断の結果に焦った妻が、再検査を受けられる病院のリストをLINEで送ってくれたので、その中でもキレイで評判の良さそうな病院を選んで電話をかけてみます。
会社の健康診断の検便で潜血が確認され、要再検査になったということを伝えると、「じゃあ内視鏡検査ですねー」と慣れた感じで説明をしてくれました。
初対面の相手に自分の便の話をするという精神的苦痛を理解してくれているような、非常に柔らかな対応でした。
病院に電話をかけたのが月曜日。
内視鏡検査自体は土曜日に予約を取ってくれて、検査の3日前までに事前の説明を受けないといけないとのことで、急遽水曜日の午後休をもらって病院に行くことにしました。
事前の説明を受けに病院へ
水曜日に午前中の仕事を片付け、病院へ行くと内視鏡検査の説明をみっちり受けました。
ざっくり説明すると
・検査当日は朝から数時間かけて下剤で腸内を洗浄するよ。
・長い戦いになるから本とかスマホとかモバイルバッテリーあったほうが良いよ。
・前日はおかゆしか食べちゃ駄目よ。
・鎮静剤打つなら車の運転できないよ。
ということだそうです。
腸内洗浄ってそんなに時間かかるの?と焦ったけど、初めての体験なのでちょっとワクワク。
あとは
・下剤を家で飲みきってから病院にくるか or 最初から病院で飲むか
・内視鏡カメラを入れるときに鎮静剤を飲むかどうか
・内視鏡検査中に悪性のポリープが見つかったら切り取るけどいいか?という承諾
を聞かれました。
下剤を家で飲むか病院で飲むかに関しては「家で飲んで来てもそこそこ病院で待つことになるから、最初から病院のほうが結果的にスムーズですよ」と言われたので、病院で飲むことに。
鎮静剤に関しては、車運転して帰れないの面倒だなぁという思いで「なくてもいいです」と返答。でも参考までにどれくらいの人が鎮静剤を使うのか聞いたら90%の人が使うって言ってたので鎮静剤を使ってもらうことにしました。怖ぇよ。
ポリープの切除に関しては鎮静剤で寝ちゃってて咄嗟には聞けないから、事前に承諾書を書かされるようです。
「なんか聞きたいことある?」って言われたので、「下剤ってどんな味なんですか?」って聞いたら「ポカリスエット梅塩味って感じ」と言われました。
会社の先輩には「とにかく下剤を飲むのが辛い」と聞かされていたので、怖さ半分好奇心半分。
あとはついでに毎回健康診断で肝臓の数値が悪いことを伝えたら、それも腸内洗浄するなら今回一緒にエコー検査したら一石二鳥とのことだったのでお願いしました。
その他、色々と説明を受けてその日は帰宅…。
検査前日
検査前日はおかゆしか食べちゃ駄目と言われていたので、会社のお昼ごはんもスープジャーにおかゆを入れて持参。せめて量だけでもたくさん食べてやろうとミチミチに詰めてきたものの、あっさり食べ終わり、夕方には空腹でまったく仕事に集中出来ませんでした。とにかく噛みごたえのあるものが食べたくて仕方がない…
家に帰ってからは水を飲んで空腹を紛らわし、早めに寝ました。
検査当日
検査準備
検査当日は車で行っても帰りは運転ができないので、タクシーを予約して病院まで連れてってもらいました。痛い出費。
病院に着いたら更衣室に通されて検査着と検査用の紙パンツを渡され、検査着に着替えるように言われました。検査用パンツは内視鏡ギリギリでも今履いててもいいとのこと。鍵付きのロッカーに貴重品と私服を入れて、暇つぶし用のスマホとモバイルバッテリーに検査用パンツを持って更衣室を出ると、椅子とテレビとトイレしかない部屋に入れられます。ちなみに病院内はWi-Fi完備。
共用トイレじゃなくて自分専用のトイレ部屋なのはありがたい。
椅子の前にある小さなテーブルにはピッチャーに入った下剤、飲料水と紙コップ。もしかしてこれ全部飲むの…?
写真つきのプリントを見せられながら説明を受けます。
「下剤と水をこのスケジュールの通りに飲んで、トイレに行きたくなったら行って、う◯ちの状態を見る。これの繰り返しですー。最終的にお腹の中に何もなくなったら水しか出なくなります。リンゴジュースくらいの色になったら内視鏡検査ができるようになりますので、トイレ横の呼び出しボタンで呼んで下さい。ではがんばっていきまっしょい!」
そしてう◯こが出なくなるまで出られない部屋のドアは閉ざされたのでした。
腸内洗浄開始
さっそくお楽しみ(?)だった下剤を飲み始めます。
…たしかにポカリスエット梅塩味…しかも結構塩強め。
でも思ったより不味くはない…ような。
一気に飲むと腸がびっくりするとのことだったので、スマホでYoutubeを見ながらちびちびと飲み進めているとほのかに便意が発生。漫画表現とかであるような激しいゴロゴロ…みたいな感じではなく、「あ、出そう」ってくらいだったので意外でした。
ここらへんで自分の下着が汚れるかもしれなかったので、検査用紙パンツに履き替えました。
内視鏡検査するためにお尻の部分にスリットが入っていて、ぱかっと開くタイプの不織布で出来た下着でした。
この部屋に投獄されたのが朝10時頃。
下剤を飲んで、トイレに行き、状態を確認し、また下剤を飲んで…を繰り返して約1時間。
割りと早い段階で「これもうリンゴジュースじゃないか?」というレベルまでサラサラの透明になったので、意気揚々と呼び出しボタンで看護師さんを呼ぶとトイレを見るなり「まだだね…」と言い残し去っていきました。
ここからがとても長く、個人的には100点満点のリンゴジュースレベルまで達しているのに、何度看護師さんを呼んでも却下される地獄が続きました。
何度かNGを食らった後に「次ダメだったら下剤もう1リットルいっとく…?」という看護師さんの無慈悲な提案に震えながら、次はキレイなリンゴジュースが出ますようにと祈るしかありませんでした。
ついにはピッチャーの下剤も飲み切ってしまい、最後の確認に看護師さんを呼ぶと、哀しみに満ちた表情に同情したのか「まぁー…大丈夫でしょ!やってみよっか!」と赤点ギリギリっぽいOKをもらい、ようやくう◯こが出なくなるまで出られない部屋から開放されたのでした。
ついに検査へ
久しぶりにシャバの空気を吸ったのもつかの間、別の部屋に連れて行かれて点滴を腕に打たれます。
そのまま点滴スタンドを引いて検査室へ。
ベッドに座らされたところで、自分が結婚指輪をつけているのを見つけた看護師さんから「これって外せますか?」と言われました。しかし結婚当初から10kg以上サイズアップしている自分は、この指輪がいくら頑張っても外れないことは百も承知なので、正直に「すみません外れないんです」と謝罪。
万が一腸内にポリープがあった場合、電気メスを使って切除を行うため、金属アクセサリー類があると感電するのだとか…一応、指輪が外れない場合は濡れたティッシュなどを指輪に巻くなどの対応でなんとかしますと言われ、そのままベッドに横になりました。
指示通り、壁の方をむいてお尻を看護師さんたちに向ける形で横向きに寝ると、「はーいじゃあ鎮静剤を点滴に入れていきまーす」と言われ、「鎮静剤ってどんな風になるんだろうか…」と考えていたら次の瞬間「はーい終わりましたー!」と揺り起こされました。
もう本当に一瞬の出来事過ぎて、どこからどのくらい寝ていたのか全くわかりませんでした。
あんなに記憶がすっ飛ぶくらいストンと落ちるものなのかとびっくりして「え?え?」と軽く混乱状態でした。
検査後
内視鏡検査が終わったらリラクゼーションチェアーのある部屋に案内され、一旦そのまま布団をかけられもう一眠りしました。この二度寝は最高に気持ちよかったです。
そしてアラームがしてあったのか、目を覚ますと看護師さんがお盆に載せたジュースとお菓子を持ってきてくれました。しかもなんとリンゴジュース。まぁいいけど。飲むけど!
その時食べた検査後のジュースとお煎餅は格別に美味しかった…
その後は先生の診察室へ。
結果は肝臓・内視鏡検査ともに問題なし!
写真を見せてもらいながら「とてもキレイな腸ですよ~」と褒められました。
結局、病気に起因する便潜血ではないとのことで、ひとまず安心しました。
更衣室で私服に着替え、検査着を返却して待合室へ。
お会計はこんだけ半日検査してもらって、さらに肝臓まで見てもらったのに3,000円いかないくらいでびっくり。
これくらいの費用だったら、面倒でもひとつ安心を買うと割り切って定期的に行ったほうがいいなと思いました。先生からは「40歳になるまでは今回検査したからまだ大丈夫。40代からは年1回でもしといたら安心だよ~」と言われました。
最後に
帰りは義理の父と嫁さんが一緒に車で迎えに来てくれるとのこと。
到着するまで病院の前で待ってたら「おだんご」ののぼりが目に入り、まだちょっと朦朧とした意識のままいつのまにかお団子をたくさん買ってしまいました。
家に帰って食べたお団子はこれまた最高に美味しかったです。
内視鏡検査、とてもいい経験になりました。
また数年後に同じ病院でお世話になろうと思います。
ではでは。
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